シークレットな極上LOVE
オレンジ色の電気は、部屋の半分くらいしか点いていない。
それでも暗くないと思うのは、総ガラス張りになっているリビングの窓から、街の明かりが入ってくるからだ。
ここが、高い場所なのは分かる。
高層ビル群が、窓から見えて、夜空もうんと近いもん。
「ここは…?」
「オレのマンションだよ」
マンション!?
改めて見ると、ドアが開いていて、ここがベッドルームだと分かる。
これ、ダブル?それともキングサイズ?
一人で眠るには広すぎるくらい、大きなベッドだ。
「由依奈ちゃん、タクシーに乗ってすぐ気を失ったんだよ。大丈夫?」