シークレットな極上LOVE
「気を失った…?」
そういえば、タクシーに乗ってからの記憶が全然ない。
「家が分からなかったから、とりあえずオレの部屋に帰ったんだけど…」
「す、すいません!」
あたしってば、何て事をしたんだろ。
「すぐに帰りますから」
慌ててベッドから降りた瞬間、
「痛っ」
酔っ払ったせいで、頭が痛い。
「あ、いきなり立つと危ないよ」
よろめいたあたしを、彰斗さんは優しく支えてくれる。
「あの…、本当にすいません。あたし、帰りますので」
もう~、初対面の人に、何ドキドキしてんのよ。
まともに顔を見せられず、あたしは彰斗さんから離れた。