シークレットな極上LOVE
ワナワナと震えながら握りこぶしを作り、反論をした。
「まあ、信じる信じないは勝手だけど。あんたさ、風香(ふうか)の話を聞いた事あるか?」
「風香…?」
それって、人の名前?
ポカンとするあたしを見て、さらに鼻で笑うと話を続けた。
「彰斗の学生時代の恋人。あいつが、今でも引きずってる元カノだよ」
「え…?」
その瞬間、あのネットの書き込みがフラッシュバックした。
確か、本命がいるって…。
学生時代の恋人って、書かれてなかったっけ?
青ざめて俯いてしまったところへ、さらに追い打ちをかけられた。
「それでも疑うなら、あいつに聞いてみな。香水とエンジのネクタイの意味を」
「え?」
「それ聞いたら、あんた立ち直れないだろうな」