シークレットな極上LOVE
じゃあ、香水は?
あたしはネクタイを元に戻すと、クローゼットを出て、彰斗のデスクへ走った。
普段、ここに香水のビンを置いてるのを知っているから。
「あった!」
約15センチくらいの高さの香水で、もう三分の一は使われていた。
シンプルで透明なガラス瓶というだけで、特別なものはない。
「ダメか…。意味が分からないわ…」
ヘタに知ってしまっただけに、気になって仕方ない。
途方に暮れてデスクの前でうなだれていると、鍵の開く音がした。
彰斗が帰ってきた!?
何事もなかったかの様に部屋を出て、普段と変わらず玄関で、出迎えたのだった。