シークレットな極上LOVE
あたしは、床に置いてあったバッグを手に取ると、急いで玄関に向かおうとした。
「待って」
「あっ…」
とっさに腕を掴まれ、彰斗さんの方を振り向く。
「もう二時過ぎだ。こんな夜中に帰るなんて危ないよ」
「で、でも…」
「由依奈ちゃんは、ベッドを使ってくれていいから、今夜はこのまま泊まりなよ」
「えっ!?」
ここに泊まる?
驚くあたしに、彰斗さんは笑顔で質問をしてきた。
「由依奈ちゃんは学生?」
「いえ、この春から社会人で…」
「じゃあ、明日の朝はゆっくり出来るか。な?このままここにいたらいい」