シークレットな極上LOVE
「由依奈~?」
それでも振り向かないあたしに、彰斗はさらに背中を突いた。
「あたし、もう寝るね」
そう言って、目を閉じる。
初めて、彰斗を無視した。
こんな事、いつまでも続けられないから、本当はハッキリさせた方がいいって分かってる。
だけど、聞く勇気が持てない。
だって、もし聞いたら…。
あたしたちの関係が、終わっちゃうかもしれない。
そう思うと聞けないの。
好きだから。
彰斗が大好きだから、失いたくなくて、向き合えない。
泣きそうな気持ちを抑えていると、後ろからギュッと抱きしめられた。
「由依奈が振り向いてくれないなら、オレからこうする」
そう言って、彰斗は後ろから抱きしめたのだった。