シークレットな極上LOVE


「由依奈~?」


それでも振り向かないあたしに、彰斗はさらに背中を突いた。


「あたし、もう寝るね」


そう言って、目を閉じる。


初めて、彰斗を無視した。


こんな事、いつまでも続けられないから、本当はハッキリさせた方がいいって分かってる。


だけど、聞く勇気が持てない。


だって、もし聞いたら…。


あたしたちの関係が、終わっちゃうかもしれない。


そう思うと聞けないの。


好きだから。


彰斗が大好きだから、失いたくなくて、向き合えない。


泣きそうな気持ちを抑えていると、後ろからギュッと抱きしめられた。


「由依奈が振り向いてくれないなら、オレからこうする」


そう言って、彰斗は後ろから抱きしめたのだった。




< 223 / 408 >

この作品をシェア

pagetop