シークレットな極上LOVE
「この家で過ごしたの?」
「ああ…」
そうか。そんなの当たり前なのに、そこまで頭が回っていなかった。
「じゃあ、当然…」
チラッとベッドルームに視線をやったあたしを察して、彰斗はゆっくりと言った。
「あいつと一緒の時は、必ず抱いていた。それが幸せだったし、何より愛おしさでいっぱいだったから」
その時、あたしの目からは涙がこぼれた。
彰斗はもう大人の男。
今までに、そういう関係があったって不思議はない。
だけど、そんな事実は知りたくなかった。
想像したくもないのに、あの日出会った風香さんと彰斗の“行為”が頭に浮かぶ。
一体、どれだけキスをしたの?
どれだけ、抱きしめ合っていたの…?