シークレットな極上LOVE
何で、VIPルームなんだろう。
そんな素朴な疑問を見透かした様に、亜子さんが言った。
「こっちの方が、声が漏れないから」
声が漏れない?
一体、何が行われるのよ。
不安と緊張の中、扉を開けるとそこには…。
彰斗に龍之介さん、それに風香さんに、もちろんユウくんもいた。
「な、何で由依奈がいるんだよ!?」
驚く彰斗に、こっちも思わず心の中で叫んだ。
“そっちこそ、いつの間に来ているのよ!”
龍之介さんもだけど、社長っていうのは、こんなにフットワークが軽いわけ?
「私が呼んだの。肝心の由依奈に聞いてもらわなきゃ、意味ないでしょ?」
いつもと同じ、薄暗い店内に神妙な面持ちのみんな…。
これから始まる出来事は、これからの人生で、絶対に二度と経験する事はないと思う…。