シークレットな極上LOVE
ユウくんと風香の真実
一番、状況把握が出来ていないあたしは、とりあえず彰斗の隣に立つ事にした。
一体、何なのよ…。
重い沈黙を、最初に破ったのは龍之介さんだった。
「証拠は掴んだからなユウ」
相変わらずの冷たさ満開な口調で、ゆっくりと言う。
「な、何の事だよ」
突っぱねてみても、明らかにユウくんは動揺していた。
「オレたちをなめんなよ?調べあげて、あの記事を書いたヤツから吐かせたぜ?」
ここまでくると、龍之介さんは社長というより、怖い刑事の様だ。
「お前がわざとネタを売った。何でそんな事をしたかと言うと…」
そこまで言った時、
「やめてよ!」
風香さんの泣き叫ぶ声が響いた。