シークレットな極上LOVE
未来への約束
――異例の株主総会!?
またまた、経済誌を賑わす文字が、大きく書かれている。
「はぁ…。凄かったわね株主総会。由依奈ってば、まるでお姫様みたい」
興奮が冷めていない美加は、仕事に手をつけずに経済誌を眺めていた。
「そ、そうかな…?ちょっと恥ずかしいけれどね」
そんな、あたしたちの間に割って入ってきたのは…、
「本当…。うっとりするわぁ…」
お局様だった。
「あっ、お坪根様!」
美加の言葉に、お局様は緩い表情から一変、いつもの厳しい顔に戻った。
「小川さん!その言い方は、やめなさいって言っているでしょ?私には“お局様”にしか聞こえないのよ」
「すいませぇん…。つい…」
小さくなった美加に、あたしは思わず吹き出した。