シークレットな極上LOVE


「それは…。だって、オレたち結婚するんだろ?プロジェクトは何年かかるか分からないのに、結婚しないままでいるのか?」


少し焦りの表情を見せた彰斗は、あたしをなだめる様に言った。


「それは…、そうだけど」


あたしとしては“愚痴”のつもりで言っただけなのに、思った以上に焦った彰斗を見て、呆気に取られてしまった。



「う、うん。そうよね。だから、やっぱりパリに行くしかないのよね」


あたしが“結婚をやめる!”とでも言うと思ったのかな?



あたしの言葉に、彰斗はホッとため息をついている。


「焦らせるなよ。結婚を断られるかと思っただろ?」




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