シークレットな極上LOVE
「断らないわよ。ただ、勝手に話が進んだ事にムカっとしただけ」
思わず吹き出したあたしに、彰斗は軽く睨むと、誤魔化すようにキスをしてきた。
「心配なんだよ、悪いか?正直、由依奈と早く結婚がしたいんだ」
「ありがと…。それは、あたしも同じだから。彰斗の事が大好きだから、ずっと側にいたい」
重なる唇からは、タバコの味がする。
以前なら、風香さんとお揃いの香水も香っていたけれど、今はそれがない。
キスをしても、体を重ね合っていても、感じる匂いはタバコだけだった。
「ねえ、彰斗。あたしもいつか、お揃いの香水をつけたいな…」