シークレットな極上LOVE


「断らないわよ。ただ、勝手に話が進んだ事にムカっとしただけ」


思わず吹き出したあたしに、彰斗は軽く睨むと、誤魔化すようにキスをしてきた。


「心配なんだよ、悪いか?正直、由依奈と早く結婚がしたいんだ」


「ありがと…。それは、あたしも同じだから。彰斗の事が大好きだから、ずっと側にいたい」



重なる唇からは、タバコの味がする。


以前なら、風香さんとお揃いの香水も香っていたけれど、今はそれがない。


キスをしても、体を重ね合っていても、感じる匂いはタバコだけだった。


「ねえ、彰斗。あたしもいつか、お揃いの香水をつけたいな…」




< 384 / 408 >

この作品をシェア

pagetop