シークレットな極上LOVE
……今夜の彰斗は、いつになくあたしを抱きしめてくれる―。
“夜風が気持ちいいから”
と、ほてった体を冷ます為に、彰斗は寝室の窓を開けた。
すると、言う通り、気持ちのいい夜風が吹いてきたのだった。
「街のざわめきも聞こえるね」
暑いと言いながらも、あたしをギュッと抱きしめてるんだもん。
全然冷めないだろうな…。
「ああ。普段は防音だから分からないけど、窓を開けるとよく聞こえるだろ?」
「うん。こんな夜中でも、みんな活動してるんだね…」
都会の夜は眠らないって、本当なんだ。
「オレは、ネオンの景色も好きなんだ。由依奈は?」