シークレットな極上LOVE
「降りよう」
彰斗さんに促され、エレベーターを降りる。
うわぁ。
社長室のフロアって、こんなに明るいんだ。
廊下はガラス張りになっているから、光りが入ってきて明るい。
一番奥の正面に、開き戸の茶色いドアがある。
両開きになるドアで、あれが社長室みたい。
「おいで」
「え?どこに?」
「社長室。この資料を検印して渡すよ」
「は、はい…」
社長室とかって、あたしが入っていいの?
怖ず怖ずと、彰斗さんの後をついて行く。
部署があるフロアと違って、ここは本当に静かだ。
彰斗さんは、ゆっくりドアを開けて、あたしの方を振り向いた。
「入って」