シークレットな極上LOVE
一歩、部屋へ入ると、真正面に窓があって、青い空がハッキリと見える。
「眺めがいいだろ?運よく、この位置に高い建物がないから、陽も入って明るいんだ」
「本当に、すごい…」
「だろ?社長の特権」
そう言って笑うと、彰斗さんはデスクに資料を置いた。
茶色い木製の広いデスクには、ノートパソコンに固定電話、さらに充電器にささったままの携帯がある。
横には2メートルほどの本棚もあり、分厚い本やファイルが納まっていた。
来客用のこげ茶色のソファーを挟んで、ガラスのテーブルも置かれていて、思っていたより、広い部屋だった。
「オレ、あれからずっと、由依奈ちゃんの事、気になってたんだ」
ドアを閉めると彰斗さんは、穏やかな口調でそう言った。