シークレットな極上LOVE


隣に座ると、肩と肩が触れ合う。


それは、ソファーが狭いからじゃなくて、わざと彰斗さんがそう座ったから。


「カーテン閉めるの、もったいないですね」


「だろ?つい、開けっ放しにするんだよな」



こんな素敵な夜景、いつも一人で見てるの?


それとも、誰かと一緒に見た?


なんて、まるでヤキモチを妬いてる。


そもそも、彰斗さんがあたしに本気になるなんて、有り得ないのに。


だけど、今夜だけ夢を見たい。


そんな考え方、間違ってる?


いいでしょ?


だって、シンデレラだって一晩だけ、お姫様になってたんだもん。



あ、違うか。


そのあとに、本当のお姫様になってた…。




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