シークレットな極上LOVE
「彰斗さんは、御曹司ってやつなんですね?」
「ん?」
窓は防音になっているのか、街の喧騒が部屋には入ってこない。
だから、ここは静かだ。
「だって、会社の名前と同じ名字だから」
「ああ。この会社は、祖父の代で出来たものだから」
「そうなんですか?」
「そう。だから、オレは三代目」
そうといっても、この若さで社長なんてスゴイ。
「じゃあ、彰斗さんは、相当才能があるんですね?この歳で社長とか、凄すぎる」
すると、彰斗さんは、あたし頭を優しく撫でた。
「もう会社の話しは止めよう。せっかくの時間がもったいない」
「はい。分かりました…」
この甘い空気と、ほろ酔い気分で、ますます思考回路がおかしくなる。