シークレットな極上LOVE
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「素敵~!夜桜がこんなにキレイなんて!」
感動する美加と共に、あたしも思わず、桜に見とれてしまった。
あたしたちが来た場所は、大きな川沿いの広場。
普段は、犬の散歩をする人や、ジョギングをする人が通るだけ。
でも、この季節の夜は、明るく賑やかになるのだ。
なぜなら、川沿いに沿って植えられた桜の木は、春には満開になって、誰が設置するのか、提灯も飾られるから。
だから、夜桜をするには最適で、学生や社会人たちで溢れ返っていた。
「素敵でしょ?毎年、夜桜は部署で行くのよ」
「そうなんですか?」
ご機嫌なお局様は、満面の笑顔で頷く。
「部署で行くから、人数も多くないしね」
「あっ、そうですよね」
という事は、今夜は彰斗さんと、絡む時もあるかもしれないんだ…。
どうしようかな…。
うん、やっぱり、なるべく避けよう。
それがいい。