シークレットな極上LOVE
「あたしはねぇ、独身は独身はでも、バツイチなのよ!」
「ええっ!?」
周りはホロ酔い気分で、いつの間にか、話題の中心は、お局様になっていた。
あたしは、最初に決めた通り、なんとか彰斗さんを避けれてる。
「だからね、みんなには後悔して欲しくないのよ」
すっかり出来上がったお局様が、顔を真っ赤にしたまま言った。
「若い人たちには、恋愛で失敗して欲しくないのよ~」
なんて言いながら、涙ぐんでいる。
へぇ。知らなかった。
お局様って、バツイチだったんだ…。
そんな会話を聞いていた時、
「社長って、いつもいい匂いがしますね~」
同じく出来上がった美加が、彰斗さんの側へ寄っていた。