シークレットな極上LOVE


「あら?柏木さん飲めないの?」


一人、夜風に当たりながらボーッとしていると、お局様が缶ビール片手に声をかけてきた。


「いえ、そうじゃないんですけど、今日は体調が悪くて…」


というのはウソ。


単に自制をしているだけ。


だって、毎回、彰斗さんがいる時に酔って何かが起こってる。


だから、今日は飲まずにシラフで帰ると決めてるのだ。


「そうなの。大丈夫?仕事は張り切らないといけないけど、頑張り過ぎはダメよ?」


「はい…」


あれ?お局様って、案外優しい?


意外な言葉に、あたしは驚いてしまった。


「今、私の事を”意外”って思ったでしょ?」


「えっ!?」




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