シークレットな極上LOVE


「海外出張なんて、凄いですね。じゃあ、あたしも戻るので…」


うう。気まずい。


逃げるように立ち去ろうとした時、


「待って」


彰斗さんに呼び止められた。



「何ですか?」


「これが終わったら、会えないかな?二人きりで」


「え?」


「今日は、オレも飲んでないんだ。車で送るから」


送るって言われても…。



「そんな理由ないんで、結構です」


なんて、可愛いげのないあたし。


本当は、すごくドキドキしてるのに、素直になれない。


どこかで、都合良く誘われてるんじゃないかって疑ってみたり、


スケジュールさえ把握出来なかった事がショックだったり。


とにかく、いろんな気持ちが、自分の中にあった。




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