シークレットな極上LOVE
「向こう?」
って事は、この車左ハンドル!?
ひゃ~。
さすが社長の車。
左ハンドルどころか、こんな高級外車自体、乗るの初めてよ。
「お邪魔します…」
予想以上に重いドアを開けると、体がスッポリ包まれるほど大きな座席があった。
「う、埋もれる…」
これ、まさか革?
やたら、柔らかくて肌触りがいい。
「ハハ。それ革だから、柔らかいんだよ」
やっぱり~!?
「じゃあ、行くね」
「はい…」
彰斗さんは、アクセルを踏むと、車を走らせた。
今まで、爆音が響く車にしか乗った事がなくて分からなかったけど、こんな静かに走る車もあるのね…。