シークレットな極上LOVE
「あれ?ない」
しばらく車を走らせて、着いた場所は、高台の夜景の見える場所だった。
「彰斗さん、何がないんですか?」
スーツのポケットや、カバンに手を突っ込み、眉間にシワを寄せている。
「由依奈ちゃんのお土産。あれ?忘れて来たのかな」
「あ、じゃあ、また改めて頂きますから」
「多分、玄関に忘れた。取りに帰ってもいいかな?」
「それは、構いませんけど。手間じゃないですか?」
「そんな事はないよ。ここから近いし、ちょっと家に寄るね」
彰斗さんはそう言って、車をUターンさせた。
そっか。
社内で渡せないよね。
「夜景はまた、今度行こう」
「は、はい」
これって、次の約束…?