シークレットな極上LOVE
結局、車は地下にある駐車場に停め、彰斗さんの部屋へ行った。
今日はシラフだから、今までよりも冷静よ。
そんな変な自信を持って、彰斗さんの後をついて行く。
そして、部屋に着き玄関を開けると、本当に下駄箱に小さな袋が置いてあった。
金色の袋に、ワインレッドのリボンがつけてある。
「やっぱり忘れてた」
彰斗さんは、それ取ると、あたしに優しく渡してくれた。
「開けてみて。気に入ってくれると嬉しいんだけど」
「ありがとうございます…」
嬉しい。
どんな物でも、わざわざあたしの為に買ってくれたんだもん。
気に入らないわけがない。
震える手で、丁寧にリボンを外す。
ゆっくり開けた袋の中から出てきた物は、一本の口紅だった。