シークレットな極上LOVE
それは、某有名な高級ブランドの物。
あたしも、いくつか揃えている。
「開けていいですか?」
「うん。色、見てみて」
口紅のフタを開けると、落ち着いた感じのバラ色が見えた。
「キレイ…」
「だろ?あっち限定の物みたいなんだけど、由依奈ちゃんに似合いそうだったから」
「ありがとうございます」
これ、雑誌で見た事がある。
限定色として、日本未発売モノって…。
欲しいなって思ってたのに。
それを、彰斗さんが選んでくるなんて。
「ちょっとだけ、つけてみて?」
「あ、はい」
そう言われて、あたしは部屋の中へ誘導された。