シークレットな極上LOVE


「え…?」


と、その瞬間、彰斗さんは、あたしにキスをした。


最初の時にも感じたけど、彰斗さんのキスって、どうしてこう気持ちいいんだろう。


ちょっと強引で、でも温かくて…。


このキスは、あたしの頭をおかしくさせる。



「彰斗さん…、口紅ついちゃった」


かすかに移ったバラ色の口紅。


唇にゆっくり手を伸ばすと、彰斗さんがその手を止めた。


「由依奈ちゃんが取って」


「え?」


だから、今取ろうと…。


掴まれた手に力を入れる。


「そうじゃなくて、由依奈ちゃんからキスして」


「あたしから…?」


その瞬間、あたしの思考回路は、いつもと違う場所に、スイッチが入ったと思う。




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