ふたり。-Triangle Love の果てに
アパートに戻ると、部屋は真っ暗だった。
段ボールの山にぶつかりながら、手探りで電気のスイッチを入れた。
どうやら真琴は仕事に出かけたらしい。
大丈夫なんだろうか。
今朝のあの様子を見ているだけに、心配でならない。
そうだ、シトラスに電話をかけて、今日はお店に出たか訊いてみようか。
それともYesterdayに真琴が出勤しているか訊いてみようか。
慌てて鞄の中をまさぐる。
しかし、ふいに泰輔兄さんの言葉がよぎった。
『おまえはいつまであいつの保護者を続けるつもりなんだ』
「くそっ」
俺は鞄をたたきつけると、着替えもせずにベッドに仰向けになった。
俺が一生真琴の兄貴だと言うと、彼は「だといいけどな」と答えた。
あの人は何もかもお見通しだ。
俺の心の奥底にある、決して許されない感情さえも見抜いている。
何年も必死で隠してきたのに。
俺は兄貴なんだ、何があってもあいつの兄貴なんだ!
そう自分に言い聞かせては、拳をマットに叩きつけた。
段ボールの山にぶつかりながら、手探りで電気のスイッチを入れた。
どうやら真琴は仕事に出かけたらしい。
大丈夫なんだろうか。
今朝のあの様子を見ているだけに、心配でならない。
そうだ、シトラスに電話をかけて、今日はお店に出たか訊いてみようか。
それともYesterdayに真琴が出勤しているか訊いてみようか。
慌てて鞄の中をまさぐる。
しかし、ふいに泰輔兄さんの言葉がよぎった。
『おまえはいつまであいつの保護者を続けるつもりなんだ』
「くそっ」
俺は鞄をたたきつけると、着替えもせずにベッドに仰向けになった。
俺が一生真琴の兄貴だと言うと、彼は「だといいけどな」と答えた。
あの人は何もかもお見通しだ。
俺の心の奥底にある、決して許されない感情さえも見抜いている。
何年も必死で隠してきたのに。
俺は兄貴なんだ、何があってもあいつの兄貴なんだ!
そう自分に言い聞かせては、拳をマットに叩きつけた。