理沙なんかに取られてたまるもんか!

私は覚醒したのよね、ていうことはこらしめる事だってできちゃうのかな?
試しにやってみようか。


まず、修平くんを狂わせよう。
それから、理沙は怪我して入院ね。

意識を集中してっと …


ちょっと待て!

は?

あっ、お前!また出てきたな、私の前から消えろと言ったはず。


真由美、覚醒はそんな事に使う能力じゃない。君は必ず幸せになると言ったろう?なぜ、あんなに好きな修平を苦しめようとするんだ。


私を裏切った、許せない。理沙といっしょに堕ちていけばいい。


真由美…

そんな事して君は幸せなのか?人を不幸にするのが君の幸せなのか? ちがうだろ?
そんなに修平がいいならもっと他の方法があるだろう。


だって、怒りがおさまらないんだもの。
私は悲しみに明け暮れているのに、修平くんが理沙と幸せになるなんて、許せない。理沙は他に何人もの男に言い寄られてるのよ、他の男にすればいいじゃない!
私は修平くん以外に誰もいない。私はモテないもの。


モテるからって幸せとは限らないよ、モテなくても運命の人としあわせに暮らしてる人だっているんだ。真由美はもうすぐ新しい彼ができる。この先ずっと一人って訳ではないんだ。心配いらない。


新しい彼なんかいらない…

あのな、人を呪ってなにかとくになるのか?
ろくな事がおきやしないぜ?


じゃあどうしろって言うのよ。

だからさっきも言ったように、新しい彼ができるから、しあわせになれると信じてその彼を待つんだ。 分かったか?


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