修平・・・

なんでいきなりいなくなっちゃうの? ずっと一緒だって約束したのに。

このまま修平が見つからなかったら、私・・・  私、死のうかな。修平はきっとどこかで生きていて、今も苦しんでるのよ。ああ~どこかで泣いてるわ、修平っ、うわぁ~ん あ~ん うっうっ 







はぁ、真由美は何してるんだろう、将来を誓い合った仲なのに。どうしても帰らないと、いつまでも時空のハザマで彷徨ってるわけにはいかない。

どうすればいいんだ・・・



あっ そうだ!!木星だ!!木星は願いが叶う大吉星のはず!!!!




おいっ、おまえ早く起きろよ!!おいっ

 

ん?どうしたのよ。まだ寝さしてよ。

 

だめだ、早く起きろっ。

 



もう~  なに?




木星にいけないか?



は?なんで木星なの?



木星は占いでも大吉星だって言われてる願いが叶う星なんだ。このタイムマシンを使って木星に行こう!!

 



う~ん、このマシンはあくまで時間旅行用だわ?星へ移動するものじゃないのよ。



 

そうなのか、なんとかならないのか?



もう少し考える時間がいるわね、木星なんてワープできなければ、地球時間で20年かかるくらい遠いのよ。このマシンは時空用よ!!

もっと現実的な考え方してよね!!





くそー、何とかして帰らないとやばい、真由美・・・・・

やっぱりこの女とではだめだ、真由美じゃないと。





もっと一緒にいたいのに、彼は帰ることしか考えてない。彼女のことがきになってるんだわ。このまま帰れたらあの彼女のところに間違いなくいっちゃう。

帰りたくない・・・・





実はこの女、木星の行き方を知っている。確かに木星には、願いを叶える力がある。彼女はすべて知っていた。



運命のいたずらか、それともただの偶然なのか、彼女の強い思いが、彼を動かした。気持ちの上ではずれている二人だが、行動はぴたりと息があっていたのだ。

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