*~○みるく♡きゃんでぃ●~*
そこにいたのは、一人の女。


結構かわいいワンピース。

だが、丈はちょっと長い気がした。

顔は、普通。でも。


俺が今まで見たことのないような女で。


まるで……外の世界に初めて出たような。

無知の少女―――。



俺は彼女に見とれてた。



名前は??
誕生日は??
この辺なら、学校は同じはず。


話しかけたって……!!!



「あのぉ……」


そっと声をかけると向こう側を向く。


「あ、こっち……」


少女はそっと振り向いた。


前髪はちょうどよい長さ。
頬をきれいなピンク色で染めて。
幼い顔でこっちを向いた。


……うん、可愛い。



本当に無知の少女にしか、見えない…


「あっえと!!す、みません!?!?」


そういって彼女は家の中へ逃げ込んでいった。


「……??」


女の扱いは慣れてるはず。

なら……向こうが男慣れしてないってことか??

あんなに大きいのに??

どこからどう見ても可愛いから声かけられそうなのに???


「うん??」


変わった少女を、見た今日。

天気は、晴れでした。
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