*~○みるく♡きゃんでぃ●~*
あたしは、彼に駆け寄った。

ぎゅっ……っと彼を後ろから抱きしめた。

「ぅえっ??」

驚きのあまり変な声を出す俊くんには
お構いなしにのどから出てくる
あふれる思いを伝えた。

「あったし……事情があって……
まだ、それはいえないんだけど。
でも、いつか言う。名前も言う。
だからっ……



……傍にいてくださいっ……」


いえた。伝えられた。

すると彼はそのままこういった。

「そっか…。わかった。
事情はいえるときにいってくれれば
それでいいから。
それに。

こんな大胆なことして傍にいてって言われたら
いてやるしかないだろ??」

思いが、伝わった。
あたしの精一杯の気持ちが伝えられた。

「でも教えてくれるまでなんかテキトーな名前で
呼ばなくちゃだな。」

「あ、そっか……」

そうだよ、いつまでも俊くんが
君とか言ってられないもんね…。

「じゃあ……みるくは??」

「みるく??」

「そっ、肌も白いし穢れを何にも知らなそうだから。」

だって、外でないから日焼けはしないしなぁ……。

確かに彼の腕とあたしの腕は
あまりにも差がありすぎた。
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