*~○みるく♡きゃんでぃ●~*


「みるくっ!!大丈夫かっ!?!?」


涙で視界が曇っているけど
かろうじてその人が俊くんなのはわかった。


「はぁ、はぁ、はぁっ……」

あたしの息は荒すぎて彼は驚きを
隠せずにいた。

「その、どーしたんだ??ずっと、その……喘いでたけど。」

あの悪夢を見たのはいつぶり??

あれはあたしの記憶から出されたんだろうなぁ……。


嫌になっちゃう。


「とにかく、なんか飲む……??」

「あ、あぁ……冷蔵庫の中…お茶あったかな。」

俊君は立ち上がって冷蔵庫を開けた。

「あれ?なんもねぇよ」

「え、そ、っかぁ。」

「……すぐそこ自販機あったから。」

自販機……
あのときはなかったはずだよね。

きっとあたしが出てこない間に
できたんだろう。

でも。

ガシッ。

「待って!……ここにいて。」

「でも、顔、赤いし、熱でも…」

「ないから!!あたし大丈夫ぅ……」

強烈な吐き気が襲ってきた。

ヤバイ、さっきの夢のせい??
それとも、本当に……


「みるく!?!?」

再び聞こえた声がまたもや俊君の
あたしを呼ぶ声だった。
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