*~○みるく♡きゃんでぃ●~*

俺は、みるくに隠してることがある。

いままでこんなに多くの女子と関係を持っていたことだ。


俺はたった一晩でやめてきたつもり。
でも、女たちは彼女になれたと勘違い。
ほかの女と体を重ねれば、次の日に顔面ひっぱたかれて。
彼女面してくる女たちをかまっていた俺がいた。

でも、みるくは違う。

俺がいつも暇なときにしていた行為で、
彼女は心が傷つけられた。
人を信じられなくなった。

俺が、彼女を助けてあげられる訳がないんだ。


でも、俺は彼女に知られたくない。
自分の過去の過ちを。
過去の犯した罪を。
彼女にとってはこれは罪。

俺はケータイの電源を切った。

鳴る着信音が俺の過去を伝えているような気がした。


ガラッ。

「俊君?」

みるくがひょっこりと顔を覗かせる。
「おぉ、あがったか。」
「うん、あ、そーだ。俊君も入りなって!!」
「え、いいの??」
「当たり前!!入らないと不清潔!!」
「わかってるって!!入らせてもらうよ、じゃ。」

俺はみるくの横を通り過ぎた。
「あ、服…。」
「あ。」
「「……」」

「あたしのでも、よかったら……」
「「あぁ、わりぃ。借りていい??」
「ちっちゃいかも…。」
「いいって、頑張る。」

俺は彼女から地味めの服を借り、
脱衣場に行く。

……このとき、ケータイのことなんて
忘れてた。
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