*~○みるく♡きゃんでぃ●~*
「ん……」

目が覚めると部屋の中は真っ暗だった。

もう、夜だ。


「夕飯…あるかな?」

そっとドアを開ける。

ラツプがかかった状態で「それ」は置かれていた。


「………!!!」

驚いた。が、すぐ気を取り直して、部屋に持ち込む。


カレーライス
カボチャの味噌汁
お茶


あたしには、本当に充分すぎた。
こんなこと、なかった。

お母さんは、あたしを愛してくれたの……??


ふと、箸の下になっている紙切れを見つけた。


鉛筆でかかれた文字。
たった一言。



「ごめんなさい」


きっと………ううん。絶対に。

いままでのことを謝っているんだわ。
お母さん、あたし、許すよ。

大好き、早く会いたい!!!


部屋から出たい……

でも。
あたしには、そんな勇気なんて。
これっぽっちもないから。


ただただ、部屋の中で泣くことしか、てきなかった。


会いたいよ、お母さん。

明日もご飯、楽しみだな。


救いの手が、ようやく差し伸べてもらえた。

嬉しい。嬉しい。

ただ、それだけ。


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