*~○みるく♡きゃんでぃ●~*







何も、なかった。




「っっっ!!お、かあさ…」



はじめて、部屋からでた。



久しぶりに見た階段。


最近、トイレ行ってなかったしなぁ…



階段をふらつきながら降りる。


お母さんはきっと寝坊でもしてるんじゃないかな??


それとも、わざと持ってこなかったのかも。


あたしを部屋から出すために。



たとえそれでもいいわ。



もう、お腹がペコペコなの。



食べたくって仕方ないの。


お母さんの手料理を。



階段わきにリビングに抜けるドア……



きっと、ここに。


いるわ。





期待に胸を膨らませる。


ドキドキ……


あの部屋に閉じこもってからずーっと見ていないお母さん。



怖くって、酷かったお母さん。



でも、今は。


優しくって、大好きなお母さん。


いるよね??


きぃぃ………


好奇心だけを頼りにドアを開けた。


< 9 / 36 >

この作品をシェア

pagetop