*~○みるく♡きゃんでぃ●~*
何も、なかった。
「っっっ!!お、かあさ…」
はじめて、部屋からでた。
久しぶりに見た階段。
最近、トイレ行ってなかったしなぁ…
階段をふらつきながら降りる。
お母さんはきっと寝坊でもしてるんじゃないかな??
それとも、わざと持ってこなかったのかも。
あたしを部屋から出すために。
たとえそれでもいいわ。
もう、お腹がペコペコなの。
食べたくって仕方ないの。
お母さんの手料理を。
階段わきにリビングに抜けるドア……
きっと、ここに。
いるわ。
期待に胸を膨らませる。
ドキドキ……
あの部屋に閉じこもってからずーっと見ていないお母さん。
怖くって、酷かったお母さん。
でも、今は。
優しくって、大好きなお母さん。
いるよね??
きぃぃ………
好奇心だけを頼りにドアを開けた。