君が好き

「ぶっ」

ん?私のお祈りを邪魔する者は
誰じゃー!!

勢いよく声のする方を向く
そこには…

「やっぱかわいいですね
ひな先輩♡」

日本人離れした顔
男の子には見えないくらい
かわいい顔の男の子が
座っていた。

「ん?え?」

今私に話しかけてる?この美少年君

「あはは!抱き着いていいですか?」

有無を言わないうちに抱き着かれた

「キャーーーーーーー」

私の声が、体育館に響く

バコッ
「いったーい!!なにすんの響ちゃん!!」

あわわ美少年になにしてんの響は!?

響はその美少年に思いっきり
ゲンコツをしていた

「なにってゲンコツ?」

涼しい顔してるよこの子
あーあ美少年が涙目だぞー

「急に大声出してごめんね?」

こんなかわいい子にごめんなさい

「大丈夫!ひな先輩があんまりかわいかった
からつい抱き着きたくなって」

まあこんなお世辞いうのこの子ぐらいだわ

「はいはい。今後またひなに抱き着いたら
ゲンコツじゃ済まないよ」

怖い顔していう響にショボーン
と子犬みたい顔してるかわいい美少年。


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