contrary
『…ろ…いっ!…り…より…日和!起きろ!!』

「ん…」

目を開けるとそこには
あたしの顔を覗く相変わらず悔しいくらい綺麗な顔。

「おはよ…学校来たんだね…」

『おはようじゃねぇだろ。いつから寝てんだよ』
そう言われて当たりを見渡すと日が高く昇っていた

「11時くらいから?今何時?」

そう聞くと

智影はいかにも高そうな腕時計を見ながら答えた
『今昼休み終わったとこだけど。』

まじかぁ…よく寝た…

「あたし帰るわ、」

そう言うと智影は
待ってましたといわんばかりに

『家来る?』と言ってきた。

特に断る理由もなくあたしは頷く。

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