キャンディよりも甘く~わんこ彼氏とホワイトデー~

『それってペット的な感じじゃなくて?』



動物好きな人って犬とか猫とか無条件に可愛いとか思うだろうし。



「んー、確かに犬っぽい所あるけど、それとはまた違うと思う。顔整ってるし、性格も明るいし普通にモテる要素揃ってるじゃん」



そんな事考えた事も無かった。

いつも朝から真っ直ぐにあたしの所に駆け寄ってくるし、授業中も視線感じるし、冷たくあしらってもいつだってくっついてくるから。

今だって、いつもはお昼食べてる時も煩い壱が居なくて静かにご飯食べれるとか思ってたのに、いきなり不安になる。



「まぁ、あいつは美耶にべったりだし他に行くとか無さそうだけどね」

「今はそうかもだけど、いつも厳しくされてたら、そのうち優しくしてくれる女にコロッと乗り換えるかもしれないじゃん」

『まさか…』



そうは言ってみたけど自信なんて無かった。

だって澪の言葉が否定出来ないから。



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