キャンディよりも甘く~わんこ彼氏とホワイトデー~

「屋上って開いてるんだ…っ!」

「急に止まってどうしたの…あっ…///」

『……っ!!』

「…った!」



急に入ってきた女の子達に我に帰ったあたしは思い切り壱を手で突き飛ばした。



「「ご、ごめんなさい!!」」



顔を真っ赤にしながらバタバタと去ってく女の子達。

多分、あたしもさっきまでの行為の名残と見られたことによる羞恥で同じ色に染まってると思う。



『はぁ、はぁ…』



一気に入ってきた新鮮な空気に荒い呼吸を繰り返すあたし。

見られるとか最悪…。



「もぉ~…美耶、急に突き飛ばさないでよ!」



打ったらしい背中を摩りながら言う壱をキッと睨みつける。



『元はと言えば誰のせいよ!?』



人の口の中舐めまわしといて、何、普通の顔してる訳!?



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