君がくれたもの―LAST LOVE―
「…たしね…病気…なの。」

「…は…?」

「笑っちゃうでしょ?」

「お前嘘だって言ったじゃねえかよ…?」

「ごめん。」

「だからか?」

「…え?」

「だから俺とは付き合えねえのか?」

「…う…ん…」

「…はあ、何だそんな事かよ。」
俺は安堵の溜め息も溢してベットに横たわった。

「そんな事って何よ?」

「だって、そんな事だろ?だったら気にすんな。」

「そう簡単に治らない病気なのよ?」

「血液がなければ…の話だろ?」

「なんで知って…まさか。」

「そう、そのまさか。」

「…はあ、お母さん…」

実はさっき美幸さんにある程度の話は聞いていた。
優花は血液の病気だということ。
それと非常に珍しい血液型なので、中々ドナーが見つからないということ。そして、なるべく早く手術しないと命の危険が出てくるということ。
だけど、神様は俺達に味方してくれた。

「優花。お前は助かる。」
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