君がくれたもの―LAST LOVE―
俺は毎日見舞いに来ていた。
学校はサボるなと約束したから、学校が終わってから面会時間が終わるまで、ずっといる。
少しでもこいつと一緒にいたいから。
こいつを失ってしまいそうで怖い。
隣にいないと不安でたまらない。
夜も寝れない。

「なあ、優花。」

「…なに!?」
辛そうに微笑んで首を傾げる。

「1週間後には俺も入院するから。
だから、一緒にいれるな。」

「そっか…ごめんね、蓮。…ありがと…」
最近は謝ってばかりだ。
どうしてだろう。俺は嬉しいのに。
こいつは違うのか?

「なんで謝んだよ…」

「だって…私のせいで…」
悲しそうに微笑むこいつ。

「俺がしたいだけだから。
だからお前はいちいち謝んなよ。」

「ん…わかった。ありがとう」
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