妖(あやかし)狩り・弐~右丸VSそはや丸~
 ぶつぶつと言っていた烏丸は、ふと右丸が静かなのに気づいた。

 物思いに耽っているのかと思っていたが、そうでもないらしい。
 少し辛そうに、己の肩を抱くようにして、項垂れている。

『右丸、どうしたのさ。気分でも悪いの?』

「う・・・・・・いや。何だかここのところ、身体が痛くなるんだ」

 しばらくその状態でじっとしていた右丸は、少し経ってから、ふぅ、と息をついて手を離した。

「すぐ治るんだけどね」

『・・・・・・』

 そのまま何事もなかったかのように、庭掃除を続ける右丸の様子を、烏丸は内側からじっと観察した。
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