未来Magic
「…ッ、そういうこと。いずれ俺は零を、―…倒さなきゃいけないかもしれない」
最後の一言は聞こえなかったけど、そんなに大切じゃないよね?
多分。

「とりあえず、わかった」
歩きながら話してたら、もう夕方。
泊まるところには困らないけどね?

…來、めちゃくちゃお金持ちですもん。
とりあえず、今日は泊まって、そこでもっと詳しい話を聞くことにした。

「…で。來はなんで來なわけ」
「…あのなあ、そんなこといったら零はなんで零と一緒だからな?」
「來がつけた名前じゃん」
「…あ。…とにかく、さっきの話の続き」
いきなり話逸らされたよ。
全くもう。

「零のブラックプリズンの中での名前教えてなかったな。レイア・ブラックプリズン。そのレイアからとったと思ってくれ。…今思いついたけど」
「最後の聞こえたし」
「…気にするな」
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