未来Magic
私の赤い目が怪しく光りだすと同時に、來の青い目も青白く光りだした。
…呪われた目の光を包み隠すように。
優しく静かに赤い光を抑える青い光…。
「眩しっ…!」
「…大丈夫だから」
その時聞こえた優しい声は、どこか懐かしかった。
「…石に…なってない?」
「…うん。だから言ったろ?怖がるなって。怯えるなって。お前は此処に居るんだからさ。ちゃんと存在してるんだからさ」
…私は、此処にいる、か…。
ずっと、そうだといいのにね?
「…また、か…。体、薄くなってる」
また仲間が人間に…!
「…大丈夫だって」
そう言うと來は立って、私の上で何かの魔法を使った。