未来Magic
「…わあ…」
私の体がもとの濃さに戻った。
…この魔法が來にどんな影響を及ぼすか知らなかったくせにね?

この時、気づけばよかったんだよ。
そうすれば來はあんなことにならなかったのに。

「…俺が麗のそばにずっといるから」
「…え?なんて言った?」
「…いや、別にいい」
「そっか」
んー、眠い…。

「寝るか?」
「え、あ、ばれちゃったか」
「麗の考えてることくらいわかるって」
「嘘だー!」
「ホントだっての」
あれ、なんか嬉しい?
…いやいやいや、そんなことないない。

「…來、大丈夫?」
「何が?」
「…いや…だって、汗、やばいよ?」
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