☆続編☆



目を覚ますと、目の前には薄暗い風景。

暴走族とかのたまり場みたいな倉庫。

手足は縛られていて、口にはガムテープ。

それが、よくあるパターンだが…。

私には、一切ない。

きっと、子供だからってナメられているのだろう。

こんな、普通に動ける状態で黒いソファーに寝かされていた。

でも…。

格好がどうであれ、これは世間的に言う、"誘拐"なのだろうと、冷静に分析する未来。

小学2年生なのに、大人っぽいのが、未来の特徴だ。

(мiκu:大人すぎる…。)

横を向くと、卒業アルバムに載っていた男。

タバコを吸っていて、臭い。

しばらくジーッと見ていた。

卒「気付いたか?」

卒アル男(名前が分からないので、未来が勝手に命名)に声をかけられた。

(мiκu:そのままだな…。)

ニヤリと笑っていて、気持ち悪い…。

鳥肌が立ってくる。

未「私をどうする気?」

未来が聞く。

すると、また卒アル男がニヤリと笑った。

卒「誘拐?」

卒アル男が笑ったまま言う。

未「気持ち悪…。
てか、そんなことは分かってる。」

卒「俺に口答えするのか?」

余裕そうに言う。

年上だからって、調子乗るなよ。

汚いことしてる奴が、偉そうな口訊いてんじゃねぇ。

(мiκu:未来ちゃん、口悪いよ…。)

くたばれ、カスが。

人間のゴm…。

【…放送禁止…】
しばらくお待ち下さい…。


無意識に睨んでいたのか、卒アル男がキレた。

卒「テメェ…。
子供だからって手加減しねぇぞ!」

んー…。

ここは何もわからない子供のようにしとくか…。

(мiκu:大人すぎます、未来さん…。)

未「お兄ちゃん、私眠くなっちゃった…。
寝てもいいよね?」

卒「ん?
あぁ…。
やっぱりガキには難しかったか…。」

理解してるし…。

そう思いながら寝た…………

フリをした。



はい、未来ちゃんの作戦実行です♪



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