俺様彼氏とあたしの未来。
「あっ…。」



抜群のタイミングで亜香里が戻ってきた。



俺は転けそうになったから壁に手をついてる。



亜香里から見たら俺がサヤにキスしてるように見えるかもしれない…。



「亜香里!?違うっ!!」

「蓮司…。」

「マジで!!は!?何!?違うって!!」



泣きそうな亜香里に焦る俺…。



「お誕生日おめでとう亜香里ちゃん♪」



サヤの悪魔のような祝福の言葉と共に、腕時計の針は0時を指した。



「最悪…。」

「サヤ、ふざけ「蓮司!!」

「は!?」



俺の言葉を遮る亜香里は涙目で俺の胸ぐらをつかんだ。



亜香里とは思えないくらいの強い力で引き寄せられて…。



「消毒。」



キスをした。



「蓮司はあたしが好き?」

「う…ん…。」

「あたしはサヤさんになんか負けませんから。帰るよ蓮司!!」



亜香里はバッグを持って個室を出た。



俺もテーブルに金を置いて亜香里の後を追った。


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