俺様彼氏とあたしの未来。
【亜香里】



お風呂からあがると蓮司がこちらに背を向けてソファに座ってた。



いつもと違う匂い。



タバコ?



蓮司って吸わない人だよね?



何で急に?



って言うか声かけるべき?



気まずすぎたから一応声をかけてみた。



「おかえり…。」

「ただいま。」



蓮司は振り向きもしないでテレビを見てる。



更にムカつくあたし。



『昨日はごめん』とかの一言があってもいいと思わない?



あたしは蓮司に話しかけるのをやめてベッドルームに篭った。



何もする事がない…。



しばらくボーッとしてたら、蓮司がお風呂に入りに行ったような音が聞こえた。



着替えも持たないで行った…。



着替えはベッドルームにある。



迷った揚句、あたしは蓮司の着替えを持ってバスルームにある棚に上げておいた。



あたしって本当にどうしようもない…。



怒ってるのに世話やくな!!って感じだよね…。



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