俺様彼氏とあたしの未来。
ものすごく暖かい…。



蓮司に抱きしめられてるみたいだ。



眩しい光がカーテンの隙間からあたしの顔に当たってる事に気が付いて起こされた。



目を開けると、蓮司がいた…。



あたしを包み込むように抱きしめながら優しい顔であたしを見てる。



「サボりか？」

「うん…。」



あたしの髪を撫でる蓮司はいつもの蓮司で、気まずい空気は何処にもない。



「仕事…じゃないの？」

「抜けてきた。」

「ダメじゃん…。」



でも、あたしの為に仕事を抜けて来てくれた事が嬉しかった。



蓮司にギュッと抱きしめられて、あたしも無意識に蓮司の胸に顔を埋めた。



やっぱり心地いい。



「亜香里…。」

「……。」

「ごめんなさい。」



蓮司が謝った瞬間に、あたしの目からまた涙が溢れ出した。



寂しいって言わなかったあたしも悪い…。



でもあたしをほっといた蓮司はもっと悪い。



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