俺様彼氏とあたしの未来。
フラフラしながら車から降りた蓮司は、後部座席の冷蔵庫から水を取り出して海に向かって歩き出した。



後ろ姿もカッコイイなぁ…。



寝癖ついてるけどそれもカワイイ。



蓮司の背中を見つめながらあたしも海の方に歩いた。



「亜香里!!」



波打際で両手を広げてあたしの名前を呼ぶ蓮司。



来いって事?



砂浜に足を取られながらも小走りで蓮司の所へ走った。



蓮司に飛び付いて、何かのドラマみたい♪



何て思ったのもつかの間、蓮司は抱きしめたあたしを海に放り投げた。



「なはははは♪最高だな亜香里!!」

「こんなに濡れてどうやって帰るの!?って言うかよく彼女を海に投げ入れられるよね!?もう許せない!!」

「は!?くんな!!俺が濡れる!!やめろ!!亜香里~!!」



蓮司も海の中に引きずり込んだ。



「夜の海って何にも見えねぇんだな…。」

「溺れたら助かんないのに何で投げたの…。」

「楽しそうだから。」



蓮司がふざけてる時って楽しいかもしれない。



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